「第9回アフリカ開発会議(TICAD9)6年ぶりの横浜開催
党PT事務局長として成功に尽力」
8月20日~22日に、パシフィコ横浜で第9回アフリカ開発会議(TICAD 9)が開催され、アフリカ49か国(うち首脳級33名)、国連事務総長をはじめとする国際機関、民間企業、市民団体等約1万人が参加しました。
僕は自民党国際協力調査会TICADプロジェクトチーム事務局長として、昨年から国会議員の皆さんや外務省をはじめとする省庁、横浜市などと準備を進めてきました。
もともと横浜市会議員時代1期生の2013年、第5回アフリカ開発会議横浜開催を契機に横浜市会の中で「日本アフリカ友好横浜市会議員連盟」を立ち上げて事務局長に就任し、横浜とアフリカ各国との自治体外交に取り組みましたが、衆議院議員としてもTICADプロジェクトチームの事務局長に就任し横浜でTICADを開催できたことは感慨深かったです。
特に今回のアフリカ開発会議は6年前の横浜開催時と大きく異なりました。もはやアフリカ各国も日本に資金的な援助だけを求めるだけでなく、日本と共に成長したいという言葉や思いが溢れていました。
TICADのテーマも「革新的課題解決策の共創」となり、援助ではなく、アフリカへの投資促進、民間資金動員の促進が大きなテーマとなり、AI・DXの活用と鉱物資源サプライチェーン強靱化を含む産業協力強化、若者・女性に焦点を当てた人材育成・人材交流、インド洋・アフリカ経済圏イニシアティブ、日アフリカの経済連携強化に関する産学官検討委員会等の具体的な取組も表明され、日本とアフリカの官民間で324件のビジネス関連の協力文書が署名されました。
アフリカの成長を実感する機会でもあり、また、このままではアフリカにも抜かれてしまうのではないかという危機感も感じました。大きな可能性を感じたのはユースや若者で、全体会合と並行して、国際機関、民間企業、市民団体等が200件以上のテーマ別イベントを実施しましたが、ユースTICADの初開催など、その主役は若者の皆さんでした。
日本の今までのアフリカ支援が高く評価されていることも感じました。「中国やヨーロッパの支援には必ず裏があるが、日本にはそれがない。私たちにとっては一番いいパートナーが日本だ」と異なる2人の首脳から聞いた時には、戦略性がないと批判もされる日本の支援が今となっては大きなプラスになっていることも実感しました。産業協力強化を目指す今、まさに大きなチャンスです。
2050年にはアフリカ人口は約25億人に達します。このチャンスを逃すことなく、攻めのアフリカ外交を進めていかなければなりません。
市議時代に横浜市とコートジボワールのアビジャン自治区との協力協定を結びましたが、今回、アビジャン知事から首相になったマンベ首相とも会談した際に「コートジボワールと日本の協力は、横浜とアビジャンの協力を核にしてほしいと外務大臣にも伝えてほしい」と言われました。今コートジボワールやアビジャンが欲しているのは、廃棄物や渋滞対策など都市課題の解決、質の高い学校教育、効率的な港湾機能の強化など、まさに国ではなく自治体が持っているノウハウの共有です。
自分が取り組んできたことは間違いがなかったことを改めて実感しましたが、今後、日本アフリカ友好横浜市会議員連盟の佐藤会長に相談し、国と自治体、そして民間と、各層からなるアフリカ外交を更に展開していきたいと思います。





