2024年3月

「国連安全保障理事会がガザ停戦決議を初採択 即時停戦を」

3月25日、国連安全保障理事会はパレスチナ自治区ガザでの「ラマダン期間中の即時停戦」を求める決議を賛成多数で採択しました。昨年10月にイスラエルとイスラム組織ハマスの戦闘が始まって以来、安全保障理事会が停戦を要求したのは初めてとなります。

決議の内容は

1.持続可能な停戦につながる全ての当事者によって尊重されるラマダン月間の即時停戦を求め、また、全ての人質の即時かつ無条件の解放を求めるとともに、人質の医療その他の人道的ニーズに対処するための人道的アクセスを確保することを求め、さらに、当事者に対し、拘束している全ての人に関し、国際法上の義務を順守することを求める

2.ガザ地区全体への人道支援の流れを拡大し、民間人の保護を強化する緊急の必要性を強調し、国際人道法ならびに安保理決議第2712号および第2720号に沿って、大規模な人道支援の提供に対する全ての障壁の撤廃をあらためて求める

という内容ですが、非常任理事国10カ国(アルジェリア、エクアドル、ガイアナ、日本、マルタ、モザンビーク、韓国、シエラエレオネ、スロベニア、スイス)を代表してモザンビークのペドロ・アフォンソ国連大使が決議案を提出し、採決では非常任理事国10カ国と常任理事国の中国、フランス、ロシア、英国の計14カ国が賛成し、アメリカは棄権しました。

安保理議長国の日本も含めた非常任理事国が何とか安保理を機能させている現状です。

政府は2日後の27日に外務大臣の談話を発表しています。

ガザ情勢に関する国連安全保障理事会決議第2728号の採択について(外務大臣談話)
令和6年3月27日

1.3月25日(現地時間同日)、国連安全保障理事会(安保理)において、ガザ情勢をめぐり、ラマダン期間中の即時停戦や全ての人質の即時・無条件の解放を求める等の内容の決議第2728号が採択されたことを我が国として歓迎します。

2.今月(3月)の安保理議長国を務める我が国は、他の非常任理事国と共に本件決議の共同の起草国となり、安保理として適切な意思表示ができるよう理事国内の議論・調整に積極的に取り組み、賛成票を投じました。

3.我が国として、ハマス等によるテロ攻撃を断固として非難した上で、ガザをめぐる危機的な人道状況を引き続き深刻に懸念しており、人道支援活動が可能な環境を確保し、また人質の解放につながるような人道的停戦が速やかに実現し、そして、持続可能な停戦が実現することを目指して、様々な外交努力を行ってきたところです。

4.引き続き、状況改善のために何が現実的なアプローチかとの観点から、関係国への働きかけ等の外交努力を積極的に、粘り強く行っていくとともに、全ての当事者に、国際人道法を含む国際法の遵守や今般採択された決議第2728号を始めとする関連の安保理決議に基づき誠実に行動することを求めていく考えです。

ガザでは3万人以上の市民が犠牲となり、その7割が女性や子供という報道もあり、支援している国連職員も多くの方々が亡くなっています。

ハマスによるテロ攻撃を断固として非難した上で、ガザをめぐる危機的な状況を打開するため、国際法を遵守するかたちでの人道的停戦が必要です。

国際社会における法の支配の確立に向け、国際法に基づく国家間の紛争の平和的解決、新たな国際法秩序の形成・発展等において、重要かつ建設的な貢献を行っている日本として、今回の決議採択に向けた取り組みは大いに評価されるものですし、そうしたスタンスを崩さないことが重要です。

自由民主党神奈川県第19選挙区支部支部長
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