「朝のグリーンラインが混み過ぎ! 未来を見据えた車両増強を行い、ダイヤ改正を目指します!」
2008年に開業した中山駅から日吉駅間の13キロ、10駅を結ぶグリーンラインの利用者がどんどん増えています。
特に、朝の通勤通学時間帯のグリーンラインの混雑さは酷く、日吉で接続する東横線で車両トラブルがあると、そのあおりで、駅構内はとんでもない状態になります。
なにせ、1日あたりの乗車数は10万人を突破し、今年度は11万6000人、25年度は12万3500人を見込んでいます。あと2年で2万人以上増えます。朝の混雑を考えれば、今の編成・ダイヤでは到底持ちません。
昨年の横浜市会決算特別委員会でも現状を訴えましたが、その後、初めて副市長・交通局長を含めた市の幹部に混雑ピーク時のグリーンラインに乗車してもらい、現状に対し危機感を持ってもらいました。
結果、24年度予算に23億円が計上され、4両編成の電車を朝の時間帯、もう2編成増やし、輸送力を増強する計画が立ちました。
ただ、車両の増加などは、実施を決定しても直ぐには実現できません。
そうなると、車両が増えるまでの間、利用者の増加に伴って混雑率は更に高くなり、利用者の不満も高まり、利用を控えるケースも出てくると思います。
グリーンラインの利用者はほとんどがサラリーマン世代で、地域を選んで住む世代です。混雑が今にも増して有名になって、この世代が沿線地域を見放してしまったら、横浜にとってとても大きなマイナスです。
横浜市の予測では、市内の人口が減っていっても、グリーンライン沿線の生産人口はまだまだ増え続け、平成40年までに45000人増加するそうです。
今、混みすぎているそもそもの原因も、安易な人口予測にあったことは間違いありません。二度も同じ間違いをすることは絶対に避けなければいけないので、将来予測も精査する必要があります。
市営地下鉄は、まだまだ、多額の累積欠損金を抱えている訳ですから、経営に悪影響を及ぼすような投資はできないことはできません。
ただ一方で、将来の利用者動向をきちんと見極め、過剰な混雑により市民がグリーンライン離れを起こすことのないよう、1編成6両化も含め、適切な設備投資をすることが、未来の横浜を支える鍵になると思います。
グリーンラインはこの20年間の横浜の生命線です。