2011年10月
「港北区で放射性物質ストロンチウムが検出 ストロンチウムはどうなってるの?」
今回ストロンチウムが検出されたのは港北区内の5階建てマンション屋上です。
溝にたまった堆積物を住民が7月に採取し、民間の分析機関が検査したところ、1キロあたり195ベクレルのストロンチウム90が検出され、報告を受けて横浜市が再検査を始めています。検出されたストロンチウムの半減期は29年。ウランが核分裂してできる毒性の強い放射性物質です。体内に入ると骨などに蓄積し、ガンマ線よりも危険度が高いベータ線を出し続け、骨のがんや白血病を引き起こす恐れがあるとされています。その危険性から、以前から議会では「ストロンチウムも検査対象に!」と訴えましたが、当局としては、まさか原発事故現場から250キロ離れた横浜に比較的重いストロンチウムが飛んでくることは「想定外」だったようです。
今回港北区で局所的に見つかっただけで、いつ堆積したかなど今後調査も必要ですが、「想定外」はもう聞き飽きました。ストロンチウム・また他の物質もこちらに飛散している前提で対応することが急務です。前回も言ったように、区の空間放射線量自体は減少していますので、道路の側溝や落ち葉のたまるところなどは注意してください。