【くさま】
区役所に僕の机はありません。都筑区や横浜の各区には東京２３区と異なり「区議会」はありません。したがって、僕の机は中区・関内の横浜市会の中にあり、ほぼ毎日関内に通っています。特に僕はルーキーで、かつ複数のプロジェクトの事務局を担っているので、苦手な根回し、調整、資料準備や連絡事務で、役所に缶詰になる場合が多いです。それから解放されると都筑区内を廻っていますので、ほとんどセンター北の事務所にいることができません。
「じゃあ都筑のことは誰がやるの？」という話になりますが、２０万人の都筑区に区議会はないですし、区長は市役所の人事異動ですし、僕ら都筑区選出の４名の横浜市会議員も地方自治法では行政区の区政に関与することを何ら法的に担保されていません。今までの歴史的な工夫と努力で市会議員が区議会議員の役割を超法規的に兼ねていたのが実情です。そのために、先日「横浜市議会基本条例」を議員立法で制定し、市会議員の区政への関与について法的に前進させました。
選挙前になると政治家から必ず出てくる「議員定数削減」という言葉。聞こえはいいのですが、ちょっと考えてみてください。引っ越されてきた方なら、地元の自治体の人口と議員数とを比較してみてください。先日、朝の連ドラゆかりの山梨県甲府市を訪れましたが、人口は都筑より少ない１９万人で、議員は３２人。もちろん市長は公選です。港北ニュータウン計画がほぼ完了した今、問題の本質は議員の数ではなく、誰が都筑区の新しいビジョンを責任もってつくれるのか？誰が民意と覚悟をもって都筑区の区政を進めていけるか？ということです。今の区長がどんな優秀な人でも、区長の人事が横浜市役所の人事異動の一環である限り、腹をくくって、権限持って、都筑のことだけを考えて行動に移せません。そこの制度を斬りこんでいきます。
