【くさま】
大学4年の卒業時、韓国に旅行に行って、現地の韓国学生と爆弾酒で盛り上がり、竹島問題の話になりました。「お前は独島(竹島)をどう考えているんだ!?」と同じ世代の韓国人から言われた時に、何も答えられなかったこと、話が噛み合わない不思議な空気になったことを今でも覚えています。
東は東京都南鳥島、西は沖縄県与那国島、南は東京都沖ノ鳥島、北は北海道択捉島までが日本の領土です。恥ずかしい話ですが、僕がこれを明確に認識したのは大学卒業時でした。
我が国は中国や韓国等と領土問題で摩擦が起き、国民的な感情論にまで発展していますが、その1つの要因は、国民の領土に対する認識の差だと考えています。領土を巡っては歴史的にも世界中で紛争が起こっていますが、グローバル時代においては、為政者だけでなく、国民レベルで外国の方々と向き合わなければならなくなります。
同じ主権国家の国民として相手を尊重し合うには、まず自国に対する正しい認識がなければなりません。
韓国は国会の中に竹島の大きな写真を展示していますが、韓国人の竹島に対する思いや認識や教育は日本のそれと比較になりません。話が噛み合わないはずです。右とか左とか思想の問題ではなく、まず学校では自国の領土や歴史をしっかり学び、そのうえで他国の主張と向き合わせることが真の国際人を育成する教育だと思います。