「避難所になるべく行かない。自己中心的な家避難が横浜を救う。【防災の日】」
昨日は、鈴木けいすけ衆議院議員、しきだ博昭県会議員、そして僕という、国・県・市のタウンミーティングをけいすけ代議士が主催し、北山田地区センターにいってきました。
少人数座談会方式、双方向で、かつ、国県市の自民党議員が揃っていますので、様々な質問に誰かしらは応えられるという、いい機会でした。評判も想像以上に良く、今後も続けていきたいと思いますので、来てほしいという方は是非ご連絡ください。
さて、この会議で、北山田に住んでいるけど、お子さんは南山田小学校に通っていて、震災時にどこに避難していいのかわからないというご質問がありました。
この方も他地域から北山田に引っ越してこられた方ということですが、流入・流出人口が多い都筑区の中でも、特に北山田は引っ越し先人気が高い地域ですので、町内会を拝見しても、集合住宅連合のようなかたちをとられていますし、かなり多様な街だということが分かります。
北山田の中で、北山田小学校、南山田小学校、牛久保小学校、すみれが丘小も一部入るのかもしれませんが、小学校が何校かに別れていますので、これ、どこに避難するの?と思われても仕方ないと思います。
小学校ごとに、地域防災拠点として、地域の皆さんのボランティアによる地域防災拠点運営委員会が組織され、毎年訓練も行っていますが、僕も出てて分かるのですが、参加者は意識高い方に固定され、圧倒的多数の住民の皆さんは参加していません。自治会などでも広報していますが、圧倒的多数の皆さんが参加されてないのが実情です。
そして、僕はあえて、その質問された方に、答えとともに、「避難所にはいかないほうがいいです」と答えました。
東日本大震災、熊本地震などの被災地で避難所を視察させていただきましたが、どんな優秀な方が避難所をマネジメントされても、税金で賄う以上、どなたでも使っていただなければいけません。どんな避難所でも、トイレや寝泊りの環境は劣悪になります。不特定多数の皆さんが使うのですから、そりゃそういうことになってしまいます。
そして、東北や熊本、そして今回の西日本の被災地と北山田地域を代表する都筑とで何が違うか、若年人口の構成、特に若年女性の多さと、そもそもの人口の多さ、コミュニティの希薄さと、そもそもの住環境の良さ、こういった諸条件の避難所は一体どうなるでしょうか。
避難訓練に出たこともない、お互い顔も名前も知らない、普段いい暮らしをしている若めの人たちがお子さん連れてなだれ込む。これはカオスです。
多くの思春期の女子中学生や高校生、大学生が、劣悪なトイレを使えますでしょうか。そもそも私立進学者が多いので、地域に友達がいない女子が多い中、相当なストレスでパニックになるのではないでしょうか。
東北や熊本の地域とは、価値観が全く異なります。というか、価値観が全く異なる人たちが、いきなり我慢を強いられる集団生活を、権力に裏打ちされたリーダーなしでやっていくことはそもそも無理があります。
また、児童数500~900名くらいの小学校で、児童以上の一般住民を保護することは、物理的にそもそも難しいです。いつも休日に訓練していますので子供たちはいませんが、そもそも学校には子供たちがいます。
ですので、行政は言いづらいと思うので、僕が議員としての政治責任で皆さんに街頭でもよくお話しするのは、家が津波で流されたり、半壊とかじゃなければ、電気が止まっても、下水が停まっても、自分のことだけ考えて家で生活できるような備蓄をしてくださいということです。
生活インフラがダウンした場合、まずは自分がどれだけ快適にストレスなく生活できるか。これを1人1人が考えていただくだけで、震災時のパニックは減ると考えています。特に都筑区のような地域は、この自己中心的な家庭での避難生活こそ望まれると個人的には考えています。
議員立法した、横浜市災害時自助・共助推進条例に「まず自分」条項を書き加えようかと真剣に考えています。
自分は自分でなるべく快適に過ごしてもらい、避難所は、赤ちゃんや障害者、高齢者、病人の方など、災害弱者対策に特化する。マンションに住む僕の家族は避難所に行かせないように、既に備蓄に取り組んでいます。
避難所は、本当にまずくなった場合だけ行けるようにしたほうが、全てにとってメリットがあると考えています。