【くさま】
昨年は、市会議員に就任してから1年が経過した年でしたが、「資源ごみ持ち去り禁止条例」の議員立法、震災後の防災計画の見直し、グリーンラインの混雑解消、文化施設問題などについて重点的に取り組み、一歩ずつですが着実に政策が前に進んでいます。そして、昨年、僕らの世代として真正面から取り組まなければならない政策課題、命題を悟りました。それが「メンテナンス」です。
「メンテナンス世代の議員として」というテーマで、この重要性を本会議で取り上げた時には、他党の若手議員から「公共事業推進かよ、古いなあ」などと言われましたが、不幸にも、笹子トンネルの事故が起きて、問題意識が広がりました。笹子の事故は決して他人事ではありません。
横浜市でも、昭和40~50年代の急激な人口増加に伴い整備した、膨大な量の公共建築物、道路、下水管、橋などを保有しており、これらが今後一斉に老朽化していきます。先代が整備したおかげで僕らの今の豊かな生活がありますが、横浜市も人口減少を8年後に迎えようとしている中で、これらの施設を維持していくためには、今後「兆」規模の大きな費用が必要となります。僕らが利用する公共物の保全や更新をどのように進めていくべきかは、僕らの世代の重要な課題です。
「公共建築物マネジメント白書」の作成を急ぎ、早急に全体量を把握して、財政が厳しい中でも、選択と集中をし、ピンチをチャンスに変えていきたいと思います。