2013年9月

「新吉田中川線の計画道路問題でみえる課題」

都筑区民の皆さん、また、第3京浜の都筑インターを利用する皆さんには、インターを降りたところのどんつきの信号、自転車置き場になっている個所はまっすぐ行けないので、いつも信号を左右に曲がると思います。実はあの自転車置場は、都筑インター出口とセンター北を結ぶ都市計画道路「新吉田中川線」の道路予定地なのです。

この都市計画道路についての行政の説明は、以下のようなものです。

『都筑インターチェンジから港北ニュータウンセンターへは、直結した東西方向の道路ネットワークが無いことから、大熊東山田線から主要地方道横浜生田を経由してアクセスする車両が多く、都筑インター入口交差点から新栄高校入口交差点付近は、朝夕、非常に混雑しています。

また、当該道路周辺の既存住宅の多い市街化調整区域には、歩道が狭く、連続していない箇所もあり、安全性の向上が望まれます。

新吉田中川線を整備することにより、都筑インターチェンジと港北ニュータウンセンターとのアクセス性の向上及び周辺道路の混雑緩和、安全性の向上等が図られます。

当該路線は「都市計画道路の見直しの素案」の中で、都筑インターチェンジから港北ニュータウンセンターまでを結ぶことを想定していますが、都市計画道路大熊東山田線や主要地方道横浜生田の交通混雑の緩和が期待されることから、都筑インターから都市計画道路丸子中山茅ケ崎線までの約910mを先行して新たに都市計画道路として追加します。

なお、 都筑I.C.と港北ニュータウンセンターを結ぶ新たな道路ネットワークを構築するために必要な丸子中山茅ケ崎線から港北ニュータウンセンター(都市計画道路佐江戸北山田線)までの区間については、引き続き検討を行い、関係機関等との協議が整い次第、都市計画の手続きを進めることとします。

また、今回、都市計画道路新吉田中川線の都市計画変更(路線の追加)に伴い、第7号港北ニュータウン緑道3号(せきれいのみち)と交差することから、その連続性や道路計画との整合を図るため、緑地の区域の一部を変更します。』


僕も、3年前に戸塚区から都筑区に来た時、ニュータウンを創っていった大先輩の皆さんから
「この道路はニュータウンをつくるときからの約束事なんだ」
「一旦立ち消えてしまったのだけど、この道路ができるまでは死ねない」
と、多くの方々言われたのが、今でも鮮明に頭に残っていますし、この計画道路を進めるために動いていました。

ニュータウンをつくるために、当時二束三文で自分の土地を公団に売り払った市民の皆さんにしてみれば、センター北で塩漬けになっている「文化施設予定地」も、いっこうに進まない「新吉田中川線」も、横浜市の約束違反だという意識が強いと感じています。

そして一方、この道路計画が進むことが「約束違反」だとする市民の皆さんもいらっしゃいます。先日、「港北ニュータウン『計画道路と緑道』を考える会」の集会に参加させていただきました。

考える会のウェブサイト

何人かと道路についてお話をするというお電話だったのですが、指定された場所に行ってみると30名弱くらいの皆さんが会場にいらして、用意されてあった前の座席に案内され、いきなり議論がスタートしました。

いくら僕が議員でも、ほとんどが僕よりだいぶ年上の人たちで、普通に考えてどうなのかと思いましたし、何にも事前の用意はなかったのですが、とにかく1時間強、ご説明を頂いた後に、多くのご質問をいただき、積極的な意見交換をさせていただきました。

思いっきり感情剥き出しの方もいれば、かなり客観的・論理的に主張されている方もいて、僕自身、この道路について、また議会の関与について思うところを述べさせていただきましたが、約50年前のニュータウンをつくるときの議論というよりも、やはり、家の周りに道路ができることへの不安感を多く持っていらっしゃる印象でした。ニュータウンの理想を掲げる方もいらっしゃれば、「ノットインマイバックヤード」(NIMBY)的なご意見もありました。

この会の皆さんといいますか、周辺の市民の皆さんは、この計画道路が進むことを契機に大変勉強されていると思います。

特に印象に残っているのが、「この都市計画決定をするまでに議会は何をしていたんだ!?」というご意見です。僕は、「今の制度のままでは、皆さんを含め、誰が議員になっても、都市計画決定について、議員として何も法的に関与できない」と、はっきり申し上げました。そして、「僕はその議会の関与を法的に広げるために、また、できる限り都筑のことは都筑で決められるように、制度を変える活動をしているんです」とも、はっきり申し上げました。

質問された方は僕より長く都筑区に住んでいるような方でしたので、大変失礼だったかもしれませんが、「そういう問題意識を持った議員を皆さんが選んでこなかったのですよ」的なことも、大変失礼ながら申し上げました。

この道路についての僕の意見は、「道路延伸は推進」。ただし、中学校の通学路がもろに被るので、「人命の安全を第一に地域の意見を聞く」ということが重要だと考えています。

僕はこの問題を考えるときに、先日視察した鳥取市と、頭の中でどうしても比較してしまいます。鳥取市は都筑区よりも人口が1万人少ない19万人の都市ですが、こういった道路の問題を、鳥取市なら鳥取市が解決することができます。

でも僕ら都筑区は、都筑区にしか走っていない、たった1キロの道路を、僕ら都筑区で解決することができません。この問題の解決に主にあたっているのは、都筑区役所ではなく横浜市道路局です。きめ細やかな調整、地域のつながりという視点では、確実に不合理です。

ちなみに人口が都筑区より少ない鳥取市には36人の市会議員がいますが、都筑区には僕も含めて4人しかいません。僕も、この課題やこの地域の住民の皆さんと話したことがあったかといえば、たとえば参加させていただいた対話集会の会場には、知っている方やお世話になっている方も複数いましたが、ほとんどの方が初対面の方です。

ということで、「議員は何やってたんだ?」というご意見には、①議会の法的権限の課題 ②住民5万人に議員1人という物理的な課題 を今後ともお答えさせていただきます。そして、僕は議会基本条例の制定と、都市内分権の議論を進める中で、その課題に対して正面から、そして根本からぶつかっているつもりです。そしてそれはすぐ明日できるということではありません。

この道路問題は、「大都市行政の課題」と「議会の議決権の課題」の象徴でもあります。しかし、住民の皆さんにとっては、僕の根本的解決方法では時間がかかりすぎるとも思います。是非この問題を契機に、根本的な課題の解決にも関心を持っていただきたいですし、「じゃあうちの前はどうするんだ?」というすぐ明日の話に対しても、市会議員として丁寧に取り組んでいきますし、僕なりの説明責任を果たしていきたいと思います。また、行政にも住民の皆さんに丁寧に対応して、説明していくことを訴えていきます。

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